2019.4.23
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税金

薬局のかぜ薬もしっかり申告を 確定申告の医療費控除について

(写真=Monster Ztudio/Shutterstock.com)
(写真=Monster Ztudio/Shutterstock.com)
毎年訪れる確定申告。この時期になると気が重くなる人も多いことでしょう。確定申告を行うにあたり、知っておけば控除の対象になるものはいくつもあります。中でも医療費控除は意外にも知られていないものの一つです。そこで本稿では、医療費控除を中心に、日々の節約にもつながる医療費関係の豆知識についてお伝えします。

医療費控除とは

医療費控除とは、一定以上の医療費を払った場合、控除額を申告することで収めた所得税の一部を還付できる制度のことです。医療費控除の上限は200万円で、生計を一にしている親族なども合算の対象に含まれるため、自分や家族が定期的に通院していたり、また高額の医療費が生じたりした際にはぜひ活用したい制度です。

医療費控除には以下に条件があります。

①病状などに応じて一般的に支出される水準を著しく超えない部分の金額
②10万円を超えた金額

①は簡単に述べると、単なる風邪にも関わらず、世にも珍しい1,000万円の風邪薬を買ったなどでは申告できないということです。

医療費控除の計算式は非常に簡単です。

・所得が200万円を超える人
医療費-(出産一時金・高額療養費給付金・生命保険給付金)-10万円

・所得が200万円以下の人
医療費-(出産一時金・高額療養費給付金・生命保険給付金)-総所得×5%

医療費控除の対象となるもの

医療費控除の対象は多岐にわたります。たとえば医師の診療・治療費、診断書、入院時のベッド、はり灸、松葉杖や義足などが挙げられます。また妊娠・出産や歯の治療に関しても医療費控除の対象となります。妊娠中の検診や出産費、虫歯の治療費や手術料などが挙げられます。いずれにせよ、病院でかかった費用については、医療費控除の対象になるかどうか先に受付に聞いてみることをおすすめします。

一方であまり知られていないものに、薬局・ドラッグストアでの薬の購入などが挙げられます。胃薬・シップ・痛み止め・風邪薬や胃腸薬など、店舗で売っている一般的な薬であれば大抵のものは対象となりますが、一方で化粧品やサプリメント、殺虫剤、ビタミン剤などは控除の対象とはならないため、注意が必要です。また医療であっても美容整形などは対象とならないため、こちらも忘れないようにしましょう。

セルフメディケーションも併せて活用

医療費控除は10万円を超える費用が対象となります。一方で2017年から2021年までの期間を対象に、セルフメディケーション税制と呼ばれる制度が始まりました。これは定められた健康診断や予防接種などを受けた後、スイッチOTC薬品と呼ばれる薬を1万2,000円以上買うと、1万2,000円を超えた分から控除を受けられる制度です。

スイッチOTC薬品には胃腸薬・頭痛薬・風邪薬など多岐にわたる薬が揃っており、しかも従来の医療費控除よりも低い金額から控除が受けられるため、ぜひ選択肢に残しておきたい制度だと言えるでしょう。

医療費関連はなるべく節約

医療費はなるべく節約したいものです。医療費控除の活用はもちろんですが、それ以外にも実はさまざまな医療費の節約方法があります。

①何はともあれ、かかりつけ医

同じ病院といっても、いきなり大病院で診療を受けると、初診料として特別な費用を徴収されるおそれがあります。しかし近所の病院をかかりつけにして、そちらから紹介状を書いてもらうことで初診料を回避することができます。初診料の特別徴収は高いところで5,000円近くにもなるため、まずは地元のかかりつけ医に診察してもらうことをおすすめします。

①早朝・深夜・休日の受診は避ける

病院には早朝や深夜などでも受付をしているところは多々あります。ただし、これらは時間外のものとして、特別に費用が加算されるため、平日昼間の一般的な受診時間と比較すると大幅に費用がかさんでしまいます。

②お薬手帳を忘れずに

調剤薬局で薬をもらうにあたり、薬の説明書をもらったという人はたくさんいるはずです。これはいわゆる「お薬手帳」のオプション版です。これをもらうたびに実は30円程度の費用が生じているのです。このため、薬をもらう際にはお薬手帳を持参することを心がけましょう。

③ジェネリック薬品をお願いしよう

ジェネリック薬品とは、特許が切れた薬を同じ成分で作ったもののことです。いわゆるブランド化された有名な薬ではないですが、成分は同等であり、かつ安価であるため、薬代を大幅に節約できるものです。どうしても有名な薬でなければ安心できないという人を除き、なるべくジェネリックを活用することで医療費を節約することが可能です。

医療費にはさまざまな節約方法が

医療費控除の対象はもとより、お薬手帳など、実は医療費関連に関してはあまり知られていない出費がたくさんあります。しっかり活用すれば、これまでかかってきたムダな医療費を大きく省けることにつながるため、よほど緊急でない限り、なるべく控除や節約を心がけてみましょう。
 

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