2020.3.13
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資産運用

1,000万円で行う資産運用|高利回り期待の厳選5つとリスク管理術

(画像=KPG_Payless/Shutterstock.com)
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1,000万以上の現金をお持ちの方が資産運用するとき、お考えのことは何でしょうか。1,000万円は大金だけに資産運用する価値も高くなりますが、その一方でできるだけリスクを抑えつつ着実に増やしたいというお考えに集約されるのではないでしょうか。

しかし、日本では長らくゼロ金利を通り越してマイナス金利時代が続いています。資産運用でお金を増やすといっても、果たして有効な方法はあるのかと思ってしまうのも無理はありません。

そこで当記事では、1,000万円クラスの資産運用について現段階で考えられる最善の方法をご提案したいと思います。具体的にはリスクを抑えつつ3%以上の利回りを目指します。成功すれば10年後には1,343万9,000円、20年後には1,806万1,000円となります。この未来を現実にするために何をすべきか。どうぞ最後までお付き合いください。
 
<目次>  

1. 1,000万円あったら検討したいおすすめの資産運用方法5選

(画像=Tinnakorn jorruang/Shutterstock.com)
最初に、1,000万円あったらどんな資産運用の選択肢があるのかを知っていただきましょう。数ある運用方法の中でも低リスクで、かつリスク管理しやすく、さらに3%以上の利回りが期待できるものを5つ厳選しました。

なお、1番の現物不動産投資以外は投信・株・債券にあたるため、根本的に運用のスパンなどが異なります。最も安定して長期に不労所得が得られるのは不動産投資と念頭においてお読みください。

1-1. 現物不動産投資(不動産経営)

現物とはアパートやマンションといった実際の不動産のことを指します。現物不動産投資とは、こうした物件を所有し、そこに入居した人からの賃料収入や、売却時の値上がり益を狙う資産運用方法のことです。

既存の不動産をお持ちでない方にとってはハードルが高いと感じられがちですが、今では不動産投資専門の会社が物件の選定や提案から購入、管理までをトータルにサポートするパートナーとして存在するため、以前よりも参入のハードルはかなり低くなっています。

1-2. J-REIT

REITとは、運用対象を不動産に特化している投資信託のことです。前項の現物不動産投資に対して、こちらは投資家が投資法人にお金を預け、そのお金を使って投資法人(投資のプロ)が不動産投資をするため、間接的な不動産投資といえます。なお、REITの中で証券取引所に上場している銘柄群のことを、J-REITといいます。

首都圏をはじめとする大都市圏の不動産市場が好調を維持しており、それを受けてJ-REITも好調を維持しています。2019年10月現在、J-REIT全体の平均利回りは3.5%前後となっており、リスク分散を図りながら3%以上の利回りを確保できる魅力的な選択肢です。

1-3. 先進国株式ETF

個別銘柄の株式投資をするとなると株やチャートの勉強をする必要がありますが、株式市場全体の平均値や市場の強弱程度であれば、私たちが普段日常的に目にしているニュースでも動きを知ることができます。株価指数や平均株価といった市場全体の動きを知るための数値をインデックスといいますが、このインデックスと連動するように運用されている投資信託のことをインデックスファンドといいます。さらに、インデックスファンドの中で証券取引所に上場されているものをETFいいます。

日本やアメリカでは株価の堅調地合いが続いており、こうした株式市場へのインデックス投資が魅力を増しています。個別銘柄への投資と違って市場全体への投資ということでリスク分散効果がありますし、初心者の方であっても分かりやすい、さらに運用コストが安いなどのメリットがあります。

日本株であれば東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価、アメリカ株であればダウ平均株価やS&P500などのETFがおすすめでしょう。

1-4. 高配当株式ETF

TOPIXやS&P500などは市場「全体」への投資を目的としていますが、その中でも配当の高い銘柄だけをピックアップした指数があるため、それらの指数と連動するように運用されているETFもあります。

こうした高配当株式ETFの魅力は、何といっても配当利回りが高いことです。頻繁に売買を繰り返すことなく長期保有をすることで安定的な利回りを確保できる可能性が高く、1,000万円を安全かつ長期的視野で増やすという方針に適しています。

日本株であれば東証配当フォーカス100という指数に連動する「上場インデックスファンド日本高配当」というETFや、アメリカ株であれば「VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)」などがオススメです。

1-5. 個人向け国債

日本国政府が発行する債券のうち、日本国内の個人向けに販売されているものを個人向け国債といいます。超低金利政策が続く日本だけに国債の金利も低いですが、事実上の元本保証であることは1,000万円クラスの資産防衛という観点からも見逃せないメリットです。

その中でも注目したいのが、「変動10年」という商品です。10年満期もので、最低金利0.05%が保証された上で、もし金利相場が上昇した場合はそれに連動して国債金利も高くなります。向こう10年において、最低金利を確保しつつ金利上昇の可能性に期待できます。

2. 1,000万円の資産運用で押さえておくべきポイント

(画像=Monster Ztudio/Shutterstock.com)
1章では厳選した5つの資産運用方法をご紹介しました。次は「1,000万円の資産運用」において押さえておくべきポイントを紹介します。厳選された運用法であれば何をしても良いというわけではなく、1,000万円をリスクから守るためにも留意したいポイントとなっています。

2-1. 「大きく」増やすより「安全に」増やす

将来や老後のことを考えると少しでも大きく増やすことに関心を奪われがちですが、あくまでも安全に増やすことに軸足を置くようにしましょう。

何故なら、資産運用には資産を増やすという「攻め」だけでなく、インフレや特定の金融資産の値下がりといったリスクを管理し、資産を防衛するという「守り」の役割もあるからです。

「増やす」という言葉からは、資産運用によって不労所得が発生するようなニュアンスを感じる方もおられると思いますが、そもそも資産運用とはギャンブルのようにお金を大きく増やすことを目指すものではないことに留意しましょう。

2-2. 「リスク」と「リターン」の関係をしっかり理解する

資産運用においてリスクとリターンは表裏一体の関係にあります。ローリスクの運用法はローリターンであり、その反対にハイリターンを狙える運用法はハイリスクであることが避けられません。

当記事では1,000万円の資産運用に目的を絞っているので、ローリスクからミドルリスクまでの運用法のみを取り扱っています。個別株やFX、仮想通貨といったハイリスク運用は大きく資産を増やす可能性がある一方で全額を失ってしまうリスクが伴うため、1,000万円という規模の運用法にはあまり適していません。大きく増やすのではなく、安全に増やす。この原則を踏まえて、リスクとリターンが比例する関係にあることをご理解ください。

2-3. 資金の規模を活かして「分散投資」をする

資産運用のリスクを軽減する最も有効な方法は、分散投資です。「卵を1つのかごに盛るな」という投資格言もあるように、特定の金融資産だけに集中投資をしてしまうと、その金融資産と運命を共にすることになってしまうからです。

資産運用の規模が小さいのであれば集中投資しかできないかもしれませんが、1,000万円の規模になれば数百万円単位で投資先を分散することができるため、安全性を高めるためにも分散投資は基本です。

2-4. 資産の分散だけでなく時間軸でも分散を

投資の基本となる分散投資には、投資先の分散だけでなく時間軸でのリスク分散という概念があります。

例えば1,000万円を一度に投資してしまうのではなく、敢えて10回に分けたとしましょう。そうすることで価格が高い時には少なくしか買えない一方で、価格が低い時には多く買うことができるため、価格変動リスクが平均化されます。この方法は「ドルコスト平均法」と呼ばれ、価格変動リスクを時間軸で分散する有効な手法として広く知られています。

1,000万円あると一度に投資してしまいたくなる人もいると思われますが、回数を分けて、さらに積み立ての形で追加投資をしていくことでリスク分散と資産形成効果の両方を高めることができます。

2-5. 何に投資をしていてなぜ利益が上がっているのかを理解する

資産運用で利益が上がる時、またその逆に損失が発生している時にはそれぞれ必ず理由があります。仮に資産が増えているとしても「よく分からないが増えている」という状態は運が良かったか、単なる結果論です。仮に利益が上がっているとしても理由が何であるのかを理解しましょう。現物不動産投資であっても、投信や債券でも同じです。

もちろん、理由を理解するには勉強をする必要があります。その努力を惜しむことなく、資産運用の仕組みや本質を理解することで、強い投資家を目指しましょう。

2-6. 集中投資ではなくポートフォリオを常に意識する

分散投資をするとして、どのような配分で資産運用をするべきなのでしょうか。こうした資産運用の内訳はポートフォリオと呼ばれ、1,000万円など高額の運用になるとポートフォリオの構築は必須です。

構築の方法については次章で詳しく解説しますが、「絶対に失敗してはいけない部分」と「ある程度のリスクを取ってでも増やしに行く部分」に分けるのが基本です。これをベストバランスで構築することにより、安全性を確保しながら資産を増やすチャンスが得られるのです。

3. 1,000万円の資産運用に最適なポートフォリオの組み立て方

(画像=create jobs 51/Shutterstock.com)
1,000万円を安全に運用して、なおかつ増やしていくためには、ポートフォリオの組み立て方にかかっていると言っても良いでしょう。ポートフォリオはどのように組み立てるのか?基本はとてもシンプルです。ここでその3つの基本を解説します。

3-1. ポートフォリオの基本的な構造

ポートフォリオを理解するには、3階建てのビルを想像していただくのが最も分かりやすいと思います。ビルの1階が最も安全で、2階、3階と階数が高くなるにつれて落下した時のリスクが高くなることをイメージしてください。

ポートフォリオでは1階部分に安全資産を組み込み、2階部分には運用資産の中でも元本保証もしくは元本保証に限りなく近い資産を組み込みます。そして3階部分には資産を増やすという目的である程度のリスク資産を組み込みます。

ただし、ここでいう3階部分のリスク資産とは、当記事の冒頭でご紹介したようにミドルリスク商品までに限ります。

なお、1階部分の資産は必要資金なので、基本的に普通預金などいつでも引き出せる場所に置いておきます。つまり1階部分は事実上、資産運用に回すお金ではないということです。
2階部分には個人向け国債を組み込むのが良いでしょう。そして3階部分には現物不動産投資やREIT、ETFなどといった中等度リスク資産を組み込みます。

3-2. 資産運用の目的、目標によってウェイトを調整する

ポートフォリオの組み立て方をビルに例えたため、1階から3階まで同じ広さ(つまり同じ金額を配分)でなければならないというイメージをお持ちかも知れませんが、これは同じであることにこだわる必要はありません。

資産運用の目的によって、とにかく安全性を重視したいのであれば2階部分を厚くして、3階部分を少なくすることで安全性が高まります。また、1階部分は使途が決まっているお金なので運用には回さない部分ですが、すでにそういったお金の手当てができているのであれば、1階部分を考慮せず2階と3階だけで運用しても構いません。

そして大きく増やすことを重視したい場合は3階部分を厚くすることになります。ここでは50%までの比率にすることをおすすめします。

3-3. 定期的に運用成績をチェックしてポートフォリオを見直そう

資産運用を始める際にポートフォリオを組み立てたからといって、それがいつまでも絶対というわけではありません。経済や金融情勢は変化していきますし、資産運用の目的が途中で変わってくることもあるでしょう。そのような変化に応じて定期的にポートフォリオの見直しをして、常に最適な形を維持するようにしましょう。

例えば、3階部分の運用で利益が発生し、今後さらなる資産増が見込めないと判断した場合は、3階部分から2階部分へ資金をシフトさせることが考えられます。逆に今後有望な投資先がある場合は、1階部分や2階部分から資金を補充して3階部分の積極運用に回す方法があります。

このように1階から3階までの資金移動に柔軟性を持たせることで、ポートフォリオは常に最適なものとなります。

4. 1,000万円をそのまま放置してはいけない4つの理由

(画像=Vintage Tone/Shutterstock.com)
言うまでもありませんが、資産運用は元本保証ではありません。元本保証でないことに抵抗を感じて資産運用そのものに否定的になってしまう方は多いですが、そんな方にこそ知っていただきたい、「資産運用をしないリスク」について解説します。

1,000万円を運用することなく持っておくだけでは、実は4つのリスクにさらされていることを見ていきます。

4-1. 金融機関の破綻リスクとペイオフ

普通預金や定期預金はいずれも元本保証なので、資産が増えなくても良いから安全な場所に置いておきたいというお考えの方は多いと思います。しかし、その金融機関が未来永劫安全であるという保証はなく、たとえ大手銀行であっても経営破綻のリスクはゼロではありません。

万が一そのような事態になったとしても、銀行の預金にはペイオフという預金保険が適用されるため安心……と言いたいところですが、このペイオフには上限があります。1つの金融機関あたり1,000万円までなので、もし預金額が1,000万円以上であれば1,000万円を超えた分までは保証されません。

当記事のテーマは1,000万円の資産運用ですが、それだけの規模で運用をお考えの方はおそらく、1,000万円以上の資産をお持ちではないかと思います。1つの金融機関に預けっぱなしにしている限り、その1,000万円以上の分は決して安全ではないことを忘れないでください。

4-2. インフレリスク

日本経済は数十年以上にわたってデフレ経済の局面が続いているため、私たち日本人は長らくインフレの恐ろしさを目の当たりにすることがありませんでした。ベネズエラやジンバブエなどの国でハイパーインフレが発生し、パン1個を買うのに数億、数兆という天文学的な通貨が必要になるという話を、他人事として見聞きした方もおられると思います。

上記は極端な話ですが、日本でもかつてインフレが起きたことは何度もあります。インフレになると物価が上昇するため、相対的にお金の価値が低下します。仮に2倍のインフレになったとすると、これまで1万円で買えていたものに2万円が必要になります。インフレが起きた場合、運用しなければ「お金の額面」が減ることはありませんが、「お金の価値」が減ることによって資産規模が縮小してしまうのです。

ポートフォリオを組み立てて資産運用をしておけば、保有資産の一部が不動産やETFなどの金融資産になります。金融資産はインフレ局面になると価値が上昇するため、インフレになっても資産の目減りを回避することができます。資産防衛のためには資産運用をするべきといえます。

経済がインフレとデフレを振り子のように行き来することで、現物資産や金融資産といった現金以外の資産と、現金の価値がシーソーのように上下します。ポートフォリオの1階部分は現金ですが、2階と3階は金融資産です。この両方を持っておくことでシーソーがどちらに傾いても資産の総額は維持されるというわけです。

4-3. 盗難、消失、紛失リスク

経営破綻のリスクが怖いという理由から、現金をそのまま自宅に保管する人もいます。資産運用はおろか銀行も信用できないという人にとってはタンス預金が最も安心できる資産管理方法かも知れませんが、タンス預金には盗難や火災による焼失、さらには記憶違いによる紛失などのリスクがあります。現金には名義がないため、ひとたび失ってしまうと取り戻すことが極めて困難です。

4-4. 機会損失

当記事では3%以上の利回りで長期的に資産運用をすることを目指して解説をしています。これが現実になったら1,000万円が10年後、20年後にいくらになるのかを冒頭でご覧いただきました。20年後には800万円以上資産が増えることを知っていただいたわけですが、運用をしなければこの800万円は手に入りません。

これが1年や2年のことであれば取り返しが利きますが、20年など長期間になると「やっぱり運用しておこう」と思っても取り返しが利きにくくなります。運用をした人としなかった人の差は機会損失となり、人生全体の豊かさに大きな差を作ってしまうかも知れません。

5. 「年収1,000万円以上の人」のための資産運用7選

(画像=Dean Drobot/Shutterstock.com)
ここまでは「資産額が1,000万円の方」に向けて最適な資産運用のあり方を解説してきました。ここでは「年収1,000万円」の人が取りうる資産運用の選択肢についてもご紹介したいと思います。資産が1,000万円を超えている方の中には年収が1,000万円に達している方もおられると思いますので、どんなものがあるのか参考までにご覧いただければと思います。

これらは資産運用の選択肢を考えられる限り挙げているだけで、すべてがおすすめできるというわけではありません。第1章でご紹介している5つを参考にしてください。

5-1. 不動産投資(不動産経営)

1,000万円の資産運用法としておすすめしている現物不動産投資は、これだけの資産を持っている人ならポートフォリオの一部として取り入れておきたいところです。例えば都心の新築区分マンションを購入する場合、不動産投資のメリットであるレバレッジを活用し、金融機関からのローンで投資するケースが多く、まとまった資金は必要ないケースも多いです。金融機関から見て資金が1,000万円あるということは、高い評価を受け、有利な条件で資金調達できる可能性があります。不動産に対する投資資金は他人資本である金融機関からのローンで投資し、自分の資金は別の投資に回すことも可能です。

1,000万円の自己資金があれば運用の幅も広がり、さらなる資産形成や安定的な収入源の確保という観点で検討する価値は大いにあると思います。

5-2. 元本保証系

銀行や郵便局の定期預金や、個人向け国債は元本保証系に分類されます。ローリターンではありますが、元本保証で満期日も決まっているため、使途が決まっているお金を一時的に置いておく手段としても有効です。

5-3. 保険系

生命保険の中には月々の保険料の中に貯蓄分が含まれている商品があります。特に養老保険は保障分と同額の貯蓄をしていくため、満期まで続けると高い資産形成効果があります。

また、公的年金だけでは足りないという人のために、自分で老後の年金を払い込んで運用し、それを老後に受け取る個人年金もあります。

5-4. 投資信託

株や債券、不動産などさまざまな金融資産に対して投資家がお金を預け、それをプロが運用するのが投資信託です。当記事で推奨しているREITやETFも投資信託の一種です。

投資信託にはその他にも、平均値を上回る運用を目指すアクティブファンドというジャンルもあります。資産を大きく増やすのであればアクティブファンドのほうが良いのではないかと思われるかも知れませんが、長期にわたって運用成績の良いアクティブファンドがほとんどないため、当記事ではオススメしていません。

5-5. 純金投資(地金、ETF)

金は現物資産の中でも最も安全資産であるといわれており、その普遍的な価値は古代文明の時代から変わっていません。2019年には金の価格が急騰する局面がありましたが、これは米中貿易戦争やブレクジットなど、世界経済が不安定化するのではないかという懸念から資金が安全資産に流れた影響ではないかと見られています。

金投資には金の現物を所有する方法だけでなく、金ETFといって金価格と連動するように運用されているETFに投資する方法があります。

5-6. 外貨系

金利がほぼゼロの日本ではなく、金利の高い国の通貨で預金をするのが外貨預金です。銀行で簡単に始めることができますが、日本より金利面では有利である一方で為替変動による為替損のリスクがあります。
その為替変動をより直接的に利用した商品が、FXです。秒単位でトレードを繰り返し、莫大な利益を上げている投資家もいますが、とてもハイリスクなので参戦するとしても「全額を失っても良い」と思える金額に留めておくことを推奨します。

5-7. 株式投資

前項のFXと同様に、株価変動を利益に結びつけることを目指すのが株式投資です。

もちろん配当収入を目的に長期保有するという投資スタイルもありますが、それでも個別銘柄への投資はリスクが高いので、1,000万円の長期運用という観点ではあまりおすすめできません。しかし株式投資自体には魅力も多いため、当記事ではインデックス系の投資信託であるETF投資を推奨しています。

6. 初心者にはおすすめしない資産運用方法5選

(画像=Rawpixel.com/Shutterstock.com)
最後に、1,000万円の資産運用法として特に初心者の方には推奨しないものを5つご紹介します。

6-1. FX

すでに述べている通り、FXはハイリスク商品です。刻一刻と変動する為替市場のレート差をいかして利益を狙っていくわけですが、為替市場のことを「世界最大のカジノ」と揶揄する人もいるほど、先を見通すのは簡単ではありません。
スワップという高金利通貨との金利差を利用した投資スタイルもありますが、為替差損でそれを吹き飛ばしてしまうリスクも高いため、甘い言葉に乗せられて大儲けをもくろむと大やけどをしてしまう恐れがあります。

6-2. 株式投資

FXと同様に株価の変動を利用して莫大な利益を狙うことができるのが、株式投資です。市場全体の指数に対する投資であればリスク分散効果が高いですが、個別銘柄への投資は専門知識を要しますし、大儲けを狙える一方で大損のリスクが隣り合わせです。

6-3. 仮想通貨取引

投資で大儲けというと仮想通貨取引を連想される方は多いと思いますが、仮想通貨の値動きはFXや株よりもさらに荒く、超ハイリスクです。FXには高金利通貨のスワップ、株には配当というインカムゲインがありますが、仮想通貨にはそういった概念がありません。値動きを追いかけて利益を狙うことは決して簡単ではないので、1,000万円の資産を持っている人が大儲けをもくろんで全額を投じるというのは論外です。

6-4. アクティブ型投資信託

指数と連動するETFなどインデックス型に対して平均値を上回る運用を目指すのがアクティブ型投資信託です。それが狙い通りに運用されているのであればオススメできるのですが、残念ながら長期にわたって運用成績が良好なアクティブファンドはほとんどありません。
もうひとつアクティブ型をオススメしないのは、コストが高いからです。インデックス型は指数と連動させるだけで良いので運用コストが安いですが、アクティブ型は運用者への報酬も高くなります。コストが高い上に運用成績が良くないということでは、ポートフォリオに組み込む道理がありません。

6-5. 貯蓄型保険

貯蓄性のある生命保険や養老保険など、月々の保険料を支払っている感覚でお金が貯まるという商品があります。貯金が苦手な人にとっては半ば強制的にお金が貯まっていくので良いかも知れませんが、こういった商品は総じてコストが高いのがネックです。数十年前の金利が高かった頃に契約している商品であればともかく、低金利時代になってからの保険は料率が低く、あまり魅力的ではありません。

保険はあくまでもリスク管理のための商品であり、資産運用とは切り分けて考えるべきでしょう。

7. まとめ

1,000万円を安全かつ着実に増やすには、どんな方法があるのか?という疑問にお答えするために、厳選した5つの運用法から運用における重要なポイントなどを解説してきました。魅力的だと思えるものが見つかったのではないでしょうか。

資産運用は運用期間が長ければ長いほど、その効果も高くなります。少しでも気になるものがあれば、まずは資料請求や問い合わせなど具体的なアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。
 

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