2018.12.5
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資産運用

ライフプランから見るお金の増やし方

(写真=lovelyday12/Shutterstock.com)
(写真=lovelyday12/Shutterstock.com)
「お金のことなんて……」という考えを持つ人に、みなさんもきっと会ったことがあるでしょう。しかし、どれだけ目を背けても、人が生きていくにあたってお金は必要です。人生において「いつ」「どこで」「どのように」お金が入ったり、または使ったりするか設計することを「ライフプラン」と言います。

漠然とライフプランを立ててみると、たとえば結婚、出産、自動車やマイホームの購入など、人生の節目における出費が「いつ」「どれくらいになるか」がなんとなく見えてきます。言い換えれば、ライフプランとはお金を中心にした人生設計のことです。そこで今回は「ライフプランから見るお金の増やし方」について考えてみたいと思います。

一般人の生活はみんなギリギリ

ライフプランニングをしてみるとわかりますが、よっぽどのお金持ちや収入の多い人でない限り、実は誰もが人生設計におけるお金はギリギリになるものです。そこで大抵は保険の見直しや新車購入の見送りなどで、なんとかやりくりするものですが、同時にそこから少しずつでも、余剰資金が出ないわけではありません。

ライフプランを利用した人生成功のカギは、実はこの生活費や必要なお金を除いた余剰資金をどう活用するかです。

余剰資金はどこから見つける?

余剰資金の活用方法の前に、まずはどこからその資金を見つけるかについてお話しましょう。ライフプランの中で余剰資金を見つけるポイントは「予定の変更」です。一例として「自動車」を挙げてみましょう。30歳で憧れの外車を買うためのライフプランを25歳で設計するとします。

なんらかの事情で購入を延期したり、もしくは他の安い車を選んだりした場合、少なくともこれまで貯めた資金のうち、いくらかが浮くようになります。高級車の購入見送り以外にも、以下のようなものは余剰資金になりやすいと言えます。

1.結婚資金
結婚のために貯めておいたお金が、延期もしくは独身生活を謳歌する人生を選ぶことによって、人生設計上、お金が浮いたという話は少なくありません。

2.生命保険
例えば子どもができた際、子どもを成人まで育てると考えて幼稚園から大学までの資金をライフプランに組み入れたとします。また、自分に万一があった際、子どもが教育費に困らないように生命保険も併せて組み入れたとしましょう。この場合、子どもが育つにつれて、将来にかかる教育費は次第に目減りしていきます。それに伴い、生命保険の保障額も減らすことが可能です。ここで毎月のお金をいくらかずつでも浮かせていくことができるようになります。

3.住宅購入資金
住宅購入を検討していたが、想定していた金額より安くなるということはよくあることです。一軒家がマンション、3LDKが1LDKと変更になることもあるはずです。住宅ローンで購入を考えたとしても、頭金は当初より必要ないというケースもあり得ます。それらの余剰分は別の資産に振り分けることを検討してみましょう。

4.自己啓発
社会人になりたての頃は、仕事における自分のスキルや経験に不安があり、自己啓発のためにお金を貯めたという人も多くいます。例えば語学学校に通ったり、新しい資格を取得したりするための費用などがそれに該当するでしょう。しかし、仕事に慣れるにつれてその必要がないことに気づくことは往々にしてあるものです。

5.介護資金
自分の将来だけでなく、親の将来のために介護資金を貯めている人も多いでしょう。しかしありがたいことに親はまだまだ元気で、そんな必要はなさそうという場合は、一部を余剰資金として活用してみることもできるでしょう。ただし、あくまでもいざとなったとき、介護できる程度の費用は残しておいたほうが無難です。

余剰資金の確保と投資を同時に行う方法も

上述のように余剰資金はさまざまなところから確保することができます。これらの浮いたお金の一部を今度は株式投資などに回すことで、うまくすれば資産を増やしていくこともできるでしょう。ただし、個別株などはリターンの代わりにリスクも高く、損失を出すおそれもあります。

一方で余剰資金を捻出しながら、リスクを抑え、さらにリターンを出しやすい方法もいくつか存在しています。主なものを2つ紹介しましょう。

①iDeCo(イデコ)
iDeCoは私的年金制度の一種で、掛金を出して投資信託などの商品を自分で選び、資産配分なども自分自身で決めます。投資信託は比較的利益の出しやすい金融商品をプロの投資家が分散して運用するため、自分で個別株を扱うよりも信用は高いと言えるでしょう。

また、掛金が全額所得控除となるため、所得税と住民税の軽減が期待されます。このため、iDeCoに加入することで節税分を余剰資金とすることもできるでしょう。デメリットとしては60歳まで拠出したお金を下ろすことができない点と、投資信託などの商品は投資のプロに運用を任せるため、株式投資などに比べると、自分で資産を細かく運用することができない点などが挙げられます。

②マンション経営
マンション経営はライフプランニングに組み込むにはうってつけの投資と言えるでしょう。マンション経営は、家賃収入の中からローンの残債を少しずつ返済していきます。この際、家賃収入よりもローンを含めた経費をやや多めに計上することで、本業の収入と併せて損益通算を行い、節税の効果を得ることができます。これにより、毎月わずかな額で、マンションという大きな資産が手に入るという手法です。ただしサラリーマンや公務員など、ある程度収入が安定している人でないと融資は受けづらいでしょう。また、マンション経営は長期運用に向いているため、目先で儲けたいと思っている人には不向きであると言えます。

人生をより豊かにするために

ライフプランとは今日明日だけを見据えるのではなく、人生という大きな尺度から自分を見直すものです。そして今、余ったお金があるからといって、リスクの大きな投資をするのではなく、20年後、30年後の自分のために上手に活用していくための方法でもあります。

みなさんも一度ライフプランを立ててみると、これから先、自分がどのような人生を歩むかに気づくことができ、また思い描いた人生へとシフトするにはどうすれば良いかもきっと見えてくることでしょう。
 

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