2018.11.14
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資産運用

『分散投資』で投資のリスクを回避しよう!

(写真=StunningArt/Shutterstock.com)
(写真=StunningArt/Shutterstock.com)
投資でお金は増やしたい。でも、損失を出すことがとても心配……。これはすべての投資家に共通する心理です。投資をする上でどうしても発生してしまうのが「リスク」。では、このリスクを一体どうやったら小さく抑えることができるでしょうか。その方法の一つに「分散投資」があります。本稿では、株式投資を例に分散投資とはどのようなものか。そして分散投資のメリットと実際の手法についてお伝えします。

分散投資とは?

『卵は一つのカゴに盛るな』という投資の格言があります。一つのところにまとまったお金を投資すると、万一その投資先が値下がりした際、その損失をまるまるかぶってしまうという場合があります。

分散投資は、お金を一箇所に投資するのではなく、さまざまな投資先へと少しずつ分散させてゆくことを指します。たとえば自動車を輸出しているA社に投資するのであれば、鉄鋼を輸入しているB社や製造業のC社にも投資する。このように投資先を分散させることで、一つの投資先に万一の事態が起こっても、すべての資金が赤字にならないよう、損失を小さく食い止めることが可能なのです。

分散投資のメリット

投資で一番恐ろしいことは一体何でしょうか。それは暴落などに伴って、多額の損失を生じてしまい、追加資金もなくなってしまうことです。こうなると、ただ指をくわえて値上がりを待つだけの状態になってしまいます。このリスクを軽減する方法が分散投資です。

分散投資は想定外の出来事に備えるようなものです。分散投資を行うことで、いざ暴落が生じた際にも損失を軽微に抑えることはもちろん、想定外に備えたからこそ、ときに大きな利益が生じることも十二分にあり得ます。このようにリスクを軽減した上で、大きなリターンも考慮に入れ、自分なりの自由な組み合わせで投資を行えるのが分散投資の最大の魅力であり、メリットだといえます。

分散投資はどうやるの?

分散投資は「どう分散するか」が問われます。その手法は大きく「資産・銘柄」「地域」「時期」の3つのパターンに分けられます。

①資産や銘柄で分ける

たくさんの種類がある資産や銘柄。これらはみんなバラバラの動きをしています。しかし、たとえば株価が上がったときには、債券が下がるという一定の傾向を見せる組み合わせも存在するのです。資産や銘柄の分散投資は、これらの組み合わせとなるパターンを上手に読み取って投資をしてゆきます。

このようにお伝えすると、なんだか難しく思えるかもしれません。もし自分で銘柄を選ぶのが難しいのであれば、投資信託のように最初からリスク分散を行っている運用方法を投資先に選ぶのも良いでしょう。

この「資産や銘柄の分散投資」に成功すると、たとえば投資先の銘柄が大きな暴落に遭遇した際でも、他の銘柄が値上がりしたり、わずかな損失に留まったりすることでリスクをカバーしてくれます。

②地域で分ける

「どの株を買う?」と訊ねられた際、よほど投資に慣れた方でない限り、大抵の方は日本の株のいずれかを思い浮かべるはずです。しかし、国にはそれぞれの状況や立場があります。その国の株が一度に全部暴落することも可能性としてはあり得ます。そこで、これらのリスクを考えて、投資先を日本だけに留められず、アメリカやユーロ、アジア圏などに広く分散させることで国ごとのリスクを小さく抑えてゆく。これが「地域で分ける」分散投資です。

この投資のポイントは先進国だけを選ばず、先進国と新興国の両方にバランス良く投資してゆくことにあります。これにより、たとえば投資先の先進国が伸び悩んだ際、代わって新興国が急成長するなど、さまざまなリスク回避を持たせられるようになるからです。

③時期で分ける

「時期の分散投資」は、投資初心者にとって最も扱いやすい方法だといえます。相場というものは上がったり下がったりします。その動きはとてもランダムで、なかなか予想がつきません。

しかし時間を空けて定期的に投資をすると、読めない未来のリスクを減少させることができます。たとえば、手持ちの120万円を全部使って一つの銘柄を買ったとします。もしその後値下がりしたら、それはそのまま損失になります。また、値下がりした後、値段が戻ることを期待して一年間待ったとしたら、それは一年間の時間の損失になります。

ところが、同じ銘柄でも10万円ずつ毎月定期的に購入していったとすると、たとえその後に値下がりしたとしても、値下がりした分、今度は多く銘柄を買うことができます。このように購入を続けて一年後に値段が戻ったとします。すると値下がり分の差額を利益として受け取ることができるのです。

この「時期の分散投資」はドル・コスト平均法と呼ぶ、ポピュラーな投資手法の一つです。
また、分散投資は株式に限ったことではなく、例えば株式と投資信託、株式と不動産、株式、投資信託、不動産など投資の対象を多様化させるという広義の考え方も大切です。

分散投資をやってみよう!

分散投資を行うにあたり、まずは上記の3つの方法から選んでいくのがベストといえます。しかし、心配なのは資金の問題です。分散投資は複数の投資先を選んで組み合わせによってリスクを回避する手法です。投資先が増えるほど、当然、必要な資金も増えていきます。

一般的な金融機関で積立をすると、多くは1万円以上からとなります。しかしネット証券を使えば1,000円からの積立が可能です。少額で積立できるということは、それだけ多くの投資先に分散できるということでもあります。もちろんそれによってさらに多くのリスクを軽減することができるようになるでしょう。分散投資を行うときにはネット証券の利用をおすすめします。

分散投資で豊かな未来を

分散投資にはたくさんの魅力があります。しかし何よりも大切なのは、投資をする際に損をしないように心がけることです。分散投資は、正しく用いればリスクを大きく軽減することができる、魔法の投資手法です。みなさまもぜひ、分散投資を用いた資産運用によって、豊かな未来をその手に収めてください。
 

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